あなたは高配当株投資をしていてこんな疑問を思ったことはありませんか?
・高配当の銘柄を買っていたらセクターが偏ってきたけど放置でいいの?
・割安の株を仕込んでいたら銘柄が偏ってきたけどどうすればいいの?
・セクターを分散させたいけど他の人はどうやって分散させているの?
今回はこのような疑問を解決できるように私なりのリバランスの仕方を紹介したいと思います。
私は2年ほど日本高配当株投資を続けてきました。
年間の配当利回りは税引後3.1%、含み益+40万円ほどの結果を出しています。(2022.8月現在)
その経験からお話しさせていただきたいと思います。
リバランスとは?
そもそもリバランスってなに?
わかりやすく図で説明するね。
情報通信関連の高配当株ばかり購入していると情報通信の割合が増えバランスが崩れます。
その崩れた割合を元に戻すことをリバランスといいます。
最初に決めた割合に戻す作業をリバランスって言うんだね。
リバランスはしたほうが良い?
高配当の銘柄を買っていたらセクターが偏ってきたけど放置でいいの?
割安の株を仕込んでいたら銘柄が偏ってきたけどどうすればいいの?
こう言った疑問に対する答えですが、基本リバランスはしたほうが良いです。
なぜならセクターが偏っていると万が一そのセクターが減配や無配に転落した場合、大きな損失を被るからです。
例えば情報通信セクターが50%を占めていた場合、無配に転落したら配当金が50%失われることになります。
でも定期的にリバランスをして1セクター30%程度にリバランスしておけば仮に無配に転落しても30%の損失で済みます。
なるほど。リバランスって大事だね
とても大事だよ。じゃあ具体的にどうやってリバランスしていくか説明するね。
リバランスの方法
まずはセクター割合を決めよう
そもそもリバランスをするには最初に自分でどのくらいのセクター割合にするのか決めておかなければなりません。
1セクター10%未満とか5%未満とか自分で決めます。
セクター割合の決め方がわからない方はこちらの記事がおすすめです→【初心者向け!】日本の高配当株ポートフォリオの作り方を徹底解説!
このように決めておくと自分の目標値に対して割合が多すぎるのか少な過ぎるのか判断がつきます。
自分のセクター割合を把握しよう
最初にセクター割合を決めたら今度は自分のポートフォリオのセクター割合がどうなっているのか現状把握しよう。
自分のポートフォリのセクター割合を把握するのに43juniツールがおすすめです。
設定の仕方や使い方など詳しくはこちらをご覧ください→【超便利!】資産管理ツール43juniとは?使い方は?メリット、デメリットも解説!
私の場合、1セクター10%以下を目標値にしています。
しかし【繊維】【電気・ガス】【ゴム】【ガラス土石】【その他金融】のセクターはが少ないことがわかりました。
逆に情報通信セクターは多いことがわかりました。
自分のセクター割合が把握できたら次は少ないセクター割合を増やせないか検討します。
割合が少ないセクターをIR BANKで購入できそうか調べる
その中で例えば【その他金融】のセクターを増やしたいとします。
【その他金融】のセクターで気になる銘柄をIR BANKで調べます。
IR BANKで調べた結果、【その他金融】で気になる銘柄を発見しました。
その銘柄は8439東京センチュリーです。
理由としては以下の3つです。
①10年連続増配
②配当性向が20%〜30%と低い
③EPSが右肩上がり
一株配当を見ると10年連続で増配しています。
素晴らしいですね!
株主還元の努力が見て取れます。
しかし配当を無理して出していてはいずれ支払えなくなり減配してしまうでしょう。
そこで次は会社の利益の何割を配当金として支払っているのかを見てみましょう。
こちらも20%〜30%で無理をして配当金を支払っているわけではないことがわかりますね。
まだ配当金の支払い能力にかなり余力がありそうです。
次にEPS(一株あたりの純利益)を見てみましょう。
綺麗な右肩上がりではないですが、着実に増えています。
EPSは企業の成長性を見る指標なので配当金だけでなく株価の上昇も見込める可能性があります。
購入すべき企業かどうかの判断基準をもっと詳しく知りたいと言う方はこちらの記事がおすすめです→投資すべき企業の特徴とは?銘柄選定のチェックポイント7つ!徹底解説!
配当利回り3.75%以上になる株価を計算
気になる銘柄を発見したら次は配当利回り3.75%以上であるかどうかを調べ、配当利回りが3.75%以上になったタイミングで購入します。
なぜ配当利回り3.75%以上なのかというと、日本では配当金を受け取る際に20%の税金がかかるからです。
私は税引後配当利回り3%以上を目標にしているので20%の税金分を考慮して税引前配当利回りを3.75%に設定しています。
株価は配当金÷配当利回りで計算できるため増やしたい銘柄の配当金を調べ、3.75%をかけると配当利回り3.75%になる株価が計算できます。
例えば配当金が50円だとすると
50÷0.0375=1333
となり株価が1333円より下がったタイミングで購入すれば配当利回り3.75%以上で購入できたことになります。
株価をアラート設定
先ほど計算した株価になったタイミングで買えば配当利回り3.75%で買うことができます。
しかしその株価になるタイミングは誰にもわかりません。
知らないうちに株安になっていて購入タイミングを逃してしまう恐れがあります。
そこで活躍するのが決まった株価になったら教えてくれるツールです。
今回紹介するツールは2種類です。
・ispeed-楽天証券の株アプリ
・yahoo!ファイナンス
ispeed-楽天証券の株アプリでアラート設定
ispeedは楽天証券の口座を開設している人が使えるアプリで、iPhoneおよびApple WatchのApp Storeでのみ利用できます。
まずはログインしましょう。
ログインしたら一番下の真ん中に検索ボタンがあるので気になる銘柄を検索してみましょう。
検索すると画面上部に鈴マークがあるのでタップします。
すると株価が幾つになったらアラートするか設定できます。
配当利回りが3.75%以上の株価を計算して設定します。
東京センチュリーの場合、配当金が143円なので
143÷0.0375=3813
となり株価が3813円まで下がったらアラートがなるように設定します。
yahoo!ファイナンスでアラート設定
楽天証券の口座を持っていないという人はこちら。
yahoo!ファイナンスというアプリがあるのでダウンロードします。
アプリを開くと以下の画面になります。
一番上の検索窓で気になる銘柄を検索します。
上の赤丸で囲ってあるベルマークをタップします。
指定安値という項目があるのでそこで配当利回りが3.75%となるように株価を計算して設定します。
計算方法は先ほどと同じです。
リバランスの際の注意点
始めたばかりのうちはリバランスはほどほどに
あれ?さっきはリバランス大事って言ってなかった?
始めたばかりの初心者はそこまで金額も多くないしリバランスの効果も少ないからね。
確かにリバランスは大事ですが初心者のうちや金額が小さいうちはあまりリバランスに時間をかけなくても大丈夫です。
それよりも始めは丁寧に購入すべき銘柄をIR BANKで調べコツコツ購入して行ったほうが良いです。
その過程の中で自分の設定したセクター割合が大きくずれてきたら修正していけば良いと思います。
無理して購入しない
自分のポートフォリオから少ないセクターを調べ、配当利回り3.75%以上で購入していくわけですが待っても待っても株価が下がらないこともあります。
その場合、欲しいセクターの銘柄が購入できずセクターの比率がアンバランスになります。
しかし投資を始めたばかりのうちはそれで大丈夫です。
無理に購入して利回りを下げてしまうより、じっくり理想の利回りになるまで待つ方が無駄に資金を減らすリスクは少ないです。
景気は循環しますからそのうち自分の狙っているセクターの銘柄の株価も下がる時が来ます。
例え来なくても投資に慣れてきたら自分で配当利回りを下げてでも買うべきかどうか判断できるようになります。
それまでは基本放置で多少アンバランスなポートフォリオでも大ダメージを受けなければそれでいいと思って私は投資しています。
まとめ:リバランスの方法と注意点
ここまでリバランスの方法、注意点を解説してきました。
投資を始めたばかりのうちは自分のリスク許容度や理想の配当利回りもわからないと思うので無理にリバランスをする必要はないと思います。
投資に慣れてきて自分の心地良い基準でポートフォリオを組めるようになってからでも遅くありません。
焦らず丁寧に高配当株投資を楽しんでいきましょう。
日本の高配当株投資の始め方は下記の記事を参考にしてね
それではまた!
僕が参考にしている日本高配当株の本を最後に紹介しておくね
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