・仕事が辛くて辞めたいけど転職できないんじゃないの?
・1年で辞めたら根性なしと思われそう…
このような悩みを持つ方に向けて記事を書きました。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
・理学療法士は1年目で辞めていい理由
・実際に1年目で転職した人の話
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「仕事ができなくて上司や先輩、患者に迷惑かけてばかりで辛い」
「実際に就職してみたら業務内容や労働環境になじめない」
「1年目で辞めたら就職先なんてないよな…」
このように感じている新人理学療法士のみなさん。
結論から言うと、1年目で辞めても転職先は見つかるので大丈夫です!
知らない人が多いかもしれませんが、1年目でも求人で募集している施設や病院はいくらでもあります。
「今の職場が辛い…」「体が重だるい…」という人は、1年目だろうがなんだろうが辞めて、あなたに合った職場へ転職すべきです。
結果、生涯年収は上がり、人間関係も良くなり楽しく仕事ができるようになりますよ。
この記事では、1年目で転職して良い理由や実際に1年目で転職した人の体験談を記載しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
理学療法士が1年目で辞めたくなる理由7つ
そもそも、なぜ1年目で辞めたくなってしまうのでしょうか。
僕自身、1年目のときは仕事をやめたいと思ったことが何回かありますし、後輩から辞めたいと相談されたこともあります。
理由は人それぞれありますが、特に多いのは以下の7つ。
- 上司・先輩のパワハラ
- 勉強会が多い
- 残業が多い
- 業務内容が思っていたのと違う
- 仕事ができない
- コミュニケーションが取れない
- 雑務が多い
それぞれ見ていきましょう。
辞めたくなる理由①上司・先輩のパワハラ
辞めたくなる理由の1つ目は、上司・先輩のパワハラです。
理学療法士は職業柄、職人気質の変わり者が多い。
指導に熱が入り思わず怒鳴ってしまったり、業務終了後、夜遅くまで指導が入るなんてこともざらにあります。
本人たちはただの指導だと思っているかもしれませんが、新人理学療法士からしたら完全にパワハラです。
上司や先輩は相手の気持を汲み取りながら、過剰な指導にならないように注意しよう
辞めたくなる理由②勉強会が多い
辞めたくなる理由の2つ目は、勉強会が多いということです。
理学療法士は、常に知識や技術の向上が必要なので、生涯勉強は必須。
しかし、強制的な勉強会、何時間もかかる勉強会は、いくら大切だからといっても体が疲弊してしまいます。
辞めたくなってしまうほど過剰な勉強会は負担も大きいし止めてもらいたいものです。
例えば、オンラインセミナーのように、いつでもどこでも勉強できるようにしてくれると助かるよね。
いつでもどこでも勉強できるオンラインセミナー『リハノメ』の詳細記事はこちら。
辞めたくなる理由③残業が多い
辞めたくなる理由3つ目は、残業が多いことです。
臨床業務が終わっても、カルテ記入、自主トレメニューの作成、資料作成など他の業務もたくさんあります。
特に新人のうちは慣れていないため、カルテを書くのに時間がかかるし、上司や先輩の指導で、どうしても帰りが遅くなってしまいます。
僕も新人の頃は、上司が厳しかったこともあり帰りが21時を過ぎることがたくさんあったね💦
上司や先輩の指導は自己学習として残業申請できないパターンもあるので、余計きついですよね。
このように、残業が苦しくて辞めたくなる新人が多いのも現状です。
辞めたくなる理由④業務内容が思っていたのと違った
辞めたくなる理由の4つ目は、業務内容が思っていたのと違ったということです。
新人のうちは、患者様とだけ向き合って、治療やトレーニングをすればいいと思い込んでいる人がいるかもしれません。
実際はカンファレンス参加、カルテの記載、資料作成、計画書書類など会議や書類業務がたくさんあります。
看護師やソーシャルワーカーなど、他業種とコミュニケーションを取ってやり取りしなければなりません。
患者様とだけ上手くやっていけば大丈夫と思い込んでいると、その他の業務が疎かになります。他業種とのコミュニケーションも大事だということを忘れないでくださいね。
理学療法士の仕事は思っているより幅広いよ
辞めたくなる理由⑤仕事ができない
辞めたくなる理由の5つ目は、仕事ができないことです。
新人のうちは、どの業種でも感じやすい悩みかと思います。
上司や先輩に指導されたり、患者様がなかなか良くならなかったり、コミュニケーション不足で患者様からクレームを入れられたり…
最初はだれでも技術、知識不足で仕事がうまく出来ないのは当たり前。
完璧人間ほど、仕事ができなくて辛いと悩みます。しかし頑張って仕事を続けていくうちにできるようになってきますよ。
新人のうちは仕事ができないのは当たり前。あまり思い詰めないように気楽にいこう。
辞めたくなる理由⑥コミュニケーションが取れない
辞めたくなる理由6つ目は、コミュニケーションが取れないことです。
理学療法士は、患者様とだけやり取りしていればいいわけではありません。
患者の家族、病棟の看護師、ケアマネ、ソーシャルワーカー、退院前カンファ、定期カンファなど多くの職種とやりとりしたり、会議もあります。
人前で理学療法士としての意見、今後の予測、自宅での過ごし方、注意点など説明しなければならないこともたくさん。
理学療法士の仕事は多岐にわたるので、そのことは頭に入れておきましょう。
コミュニケーションが苦手な方は辛いかもしれないけど、慣れてくればできるようになるので大丈夫。
辞めたくなる理由⑦雑務が多い
辞めたくなる理由の7つ目は、雑務が多いことです。
患者様のリハビリ以外にも、委員会活動、資料作成、カンファレンス参加、勉強会参加など仕事内容が多岐にわたります。
患者様の治療だけしたいと思っても、その他の雑務もしなければならないので治療に集中できないことも。
新人のうちはとくに慣れない業務なので余計しんどく感じやすいです。
こちらも慣れてくれば効率よくこなせるようになるので、今は我慢が必要だね。
理学療法士が1年目で辞めて良い理由4選
1年目で辞めたくなる理由って色々あるんだね。でも、入職してすぐに辞めたら就職できないんじゃない?
1年目で辞めても就職先に困らないから安心して。理由はこれから解説するよ。
理学療法士が1年目で辞めて良い理由は以下の4つ。
- 病院や施設は若い人を欲しがる
- 転職しやすい
- 生涯年収が上がる
- 体を壊しては元も子もない
もう少し具体的に説明しますね。
1年目で辞めて良い理由①病院や施設は若い人を欲しがる
病院や施設は年齢が若い人を欲しがります。理由は研修費用を抑えることができるからです。
新人職員はコストを取れるようになるために、何ヶ月か先輩について回ったり、最低限の知識を得るための研修を受けます。
1年目で辞めたいと感じている人は、研修を終えている人が大半ですので即戦力として採用しやすいのです。
しかも若い人はベテランより給料を下げて募集できるので、コストを押さえたい病院や施設からの需要が多いです。
あまりに給料や昇給率が低い職場は、生涯年収が低くなるので転職しないように気をつけましょう。
1年目で辞めて良い理由②転職しやすい
厚生労働省が発表しているjobtagによると、令和4年度の理学療法士の有効求人倍率は4.21倍。
つまり、1人の理学療法士に対して、4つの施設が採用したいと言っているわけです。
「理学療法士は1年目で辞めたら仕事がなくなる😱」
このように思っている方は、勘違いです。理学療法士の有効求人倍率は4.21倍とちゃんとデータで証明されています。
しかし、次のグラフをみてください。
引用元:理学療法士・作業療法士の需給推計について
2026年〜2027年には理学療法士・作業療法士の需要を供給が上回り、2040年には供給が需要の1.5倍に。
今後は求人数が少なくなり、転職しにくい時代がやってきます。
そうなる前に、辞めたいと感じたら早めに転職を意識しましょう。
1年目で辞めて良い理由③生涯年収が上がる
基本的に1年目の転職では給料が低いことが多いです。
知識も技術もまだまだなので、当然ですよね。
しかし、昇給率が高い職場へ転職できた場合どうなるでしょうか?
例えば、
基本給 | 昇給率 | 20年後の基本給 | |
今の職場 | 200,000円 | 3,000円/年 | 260,000円 |
転職先 | 180,000円 | 10,000円/年 | 380,000円 |
今までの職場に居続けると、20年後の年収は260,000円×12ヶ月=3,120,000円。1年目から昇給率の高い職場へ転職していたら20年後の年収は3,800,000×12ヶ月=4,560,000円。
その差、1,440,000円。
早くに転職すればするほど生涯年収の差は広がります。
給料だけでなく、昇給率を意識して転職するといいよ。
1年目で辞めて良い理由④体を壊しては元も子もない
体に不調をきたしてまで、仕事を続けるのはおすすめできません。
うつ病などの精神疾患になると、治すのに何年もかかり、働きたくても働けない、収入がない状態が続き、生涯年収が下がってしまうからです。
体に異常が出できた場合は、体を壊す前にすぐに仕事を辞めましょう。
理学療法士は1年目で辞めても、求人がたくさんあります。
転職できないリスクより精神疾患にかかり復帰が遅れるリスクのほうが圧倒的に高いです。
自分の身体に正直に、無理をしないようにしてね。
実際に理学療法士1年目で辞めた人の話
話はわかったけど本当に1年目で辞めて大丈夫なの?実際に辞めた人はどうなったのか知りたいな。
僕の同期には1年目で辞めた人が2人います。
彼らがどんな道を歩んでいったか参考になると思うので紹介しましょう。
Aくん:漁師→市民病院へ転職
Aくんは入職後、約8ヶ月で退職しました。
理由は、
- 給料が安い
- 釣りが好きで漁師になりたかった
- 理学療法士の仕事が思っていたのと違った
漁師になりたかったというのは変わった理由ですが、その他はよくある辞めたい理由にあがるものですね。
Aくんは病院を辞めたあと、漁師として働きましたが、きつすぎて1ヶ月で辞めました笑
その後、なぜか一般企業の会計職へ転職。そこでもあまり上手くいかず、今度は再びPTへ戻ることを決めます。
「あいつ何がしたいんや笑」とみんなにバカにされていたAくんでしたが、その後、転職サイトで求人を探し、なんと市民病院へ転職。
市民病院は公務員扱いの理学療法士なので、年々給料が上がっていきやすく、ボーナスもたくさんもらえます。
Aくんは勝ち組理学療法士のコースに乗れて、今ではみんなから羨ましがられる立場に。
このように1年目で辞めても、求人はあるし、今より高待遇な職場へ転職することも可能です。
Aくんいわく、転職サイトで求人を探してもたくさんあったとのこと。探せば求人はいくらでもみつかるよ。
Bくん:パワハラで病んで退職→総合病院
BくんはOTでしたが、上司の指導がきつく、「朝起きられない」「涙が勝手に出る」などの精神症状が出現。
みんなでご飯に行き、悩みを聞いたりしていましたが、結局半年ほどで辞めてしまいました。
Bくんはボルダリングが趣味だったので、仕事を辞めてからはしばらくボルダリング漬けの毎日を過ごします。
早めに仕事を辞めたのとボルダリングのお陰か、体調が良くなり、3ヶ月後には転職して他の病院へ。
そちらの病院はパワハラもなく、人間関係も良好で毎日楽しいとのこと。それでけでなく、前の職場より給料が良くなったらしいです。
Bくんの場合も、求人はすぐに見つかり特に苦労することなく転職できました。
この例からも分かる通り、1年目で辞めても就職に困ることはないね。
1年目でも転職できるんだね。しかも年収が上がるなんて!なんか気が楽になってきた!
1年目で辞めていい人・辞めないほうがいい人の特徴
たしかに1年目で辞めても成功している人はいるけど、人によっては辞めないほうがいい場合もあるの?
状況によっては辞めないほうがいい場合もあるよ。これから解説するね。
人それぞれ辞めたい理由は様々ですが、今までの経験上、1年目で辞めてもいい人と辞めないほうがいい人がいると感じています。
その違いは以下の通り。
1年目で辞めていい人:身体に異常が出ている人
1年目で辞めないほうがいい人:仕事に慣れていなくてつらい人
もう少し詳しくみていきましょう。
1年目で辞めていい人
1年目で辞めていい人というのは体に異常をきたしている人です。
例えば、
- 無意識に涙が出る
- 湿疹がでている
- 体が重だるい
- 体が震える
- 不眠症
このように体に異常をきたしている人は1年目でも辞めたほうがいいでしょう。
ほかっておくと、思い精神病にかかり、治すのに時間がかかってしまいます。
これらの症状は自分を守るために体がサインを出してくれている状態なので、すぐに辞めましょう。
辞めたら収入がなくなって困るわ
身体に異常をきたして辞める場合は、特定理由離職者にあたり、6ヶ月以上の被保険者期間があれば失業保険を給付できます。→厚生労働省Q&A〜労働者の皆さまへ参照
新卒の場合、受け取れる期間は90日。給料の5〜8割の金額を受け取れます。(条件により異なる)
例)給料200,000円の場合、3ヶ月間の間、100,000円〜160,000円受け取れる
ただし、特定理由離職者に当たらない場合は、1年以上の被保険者期間がなければ失業保険を受け取れないので注意してください。
1年目で辞めない方がいい人
逆に1年目で辞めないほうがいい人は、以下のような理由で辞めたいと感じているひとです。
- 仕事ができない
- 業務内容や労働環境になじめない
- 上司や先輩に注意されてばかり
- 患者に怒られた、辛い…
上記が理由でやめたいと感じているのであれば、すぐに辞めずに少し様子を見てもいいでしょう。
なぜなら、これらは慣れの問題だからです。
新人のうちは慣れない環境で、効率的に業務を回せないし、知識も少ないので患者と上手くコミュニケーションが取れなかったり、上司や先輩に注意されたりと大変。
こればかりはどこの職場へ行こうとも変わらないし、慣れればできるようになります。
体に異常がなければ何年か勤めてみて、やっぱり給料が低いとか、馴染めないのであれば転職を考えてもいいでしょう。
理学療法士が1年目で辞めるリスクとは?
やっぱり1年目で辞めるリスクもあるの?
まったくないわけではないよ。でもこのリスクは対策すれば大丈夫。
さきほど理学療法士は1年目で辞めても大丈夫とお話しましたが、全くリスクがないわけではありません。
例えば、面接官によっては
- 忍耐力がないのかな?
- 性格に難があるんじゃ
- またすぐに辞められるかも
このように思われる可能性もあります。
しかし、面接対策をしっかり行えば採用してもらえます。
面接対策なんてどうやってやればいいの?
このような方は、転職サイトに登録して転職サポーターを使いましょう。
転職サポーターは
・面接対策
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これらをすべて無料で行ってくれます。1年目で辞めても不利にならないように面接対策だったり、履歴書の書き方指導を行ってくれるので安心です。
苦手はプロに頼りましょう。
なるほど!これなら安心だね!
転職サポーターはこちらが有利になる情報をくれたり、面接対策や履歴書の添削をしてくれるから絶対活用したほうがいいよ。
【まとめ】理学療法士の仕事が辛ければ1年目でも辞めて大丈夫!
最後にまとめです。
結論、理学療法士は1年目で辞めても大丈夫。
理由は以下4点。
①病院や施設は若い人を欲しがる
②転職しやすい
③生涯年収が上がる
④体を壊しては元も子もない
特に1年目の若い理学療法士は、コストを掛けずに働いてもらえるので、病院や施設からしたら欲しい人材です。
厚生労働省が発表しているjobtagによると、令和4年度の理学療法士の有効求人倍率は4.21倍。
引用元:就職情報提供サイトjobtag
つまり就職先を選ばなければ、1人に対して4つの職場から求人があるということです。
僕の同期も1年目で辞めたけど、求人はたくさんあって就職には困らなかったよ。
ただし、2026〜2027年には供給が需要を上回るため、求人が減る可能性があります。
引用元:理学療法士・作業療法士の需給推計について
デッドラインである2026年〜2027年までに早めに転職しましょう。
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