こんにちは!
しま理学療法士です。
今日で3記事目になりますがこつこつ続けていきます。
さて、今日は上腕二頭筋長頭腱炎についてお話させていただきます。
上腕二頭筋長頭とは
そもそも上腕二頭筋とは一般的にいう「力こぶ」のことです。
その名の通り、二つの筋肉に分かれており長い方を長頭、短い方を短頭と言います。
これらの筋肉はやがて腱に変わり、骨にくっつきます。
上腕二頭筋長頭腱炎とは
上腕二頭筋長頭は上腕骨の結節間溝と横上腕靭帯からなるトンネルを通っています。
上腕二頭筋長頭腱と横上腕靭帯で摩擦が起こり炎症が起こります。
また、関節唇、肩甲下筋腱、棘上筋腱の損傷により上腕二頭筋腱に負担がかかり発症することもあります。
上腕二頭筋長頭腱炎の原因
上腕二頭筋長頭腱炎となってしまう原因は何でしょうか?
主に以下の二つが多いです。
年齢が上がるとそれだけ肩を酷使してきていますから、炎症が起きやすいです。
若い方でも重労働やスポーツで過剰な負荷がかかると上腕二頭筋腱に炎症が起こってしまいます。
上腕二頭筋長頭腱炎の症状
上腕二頭筋長頭腱炎の症状としては次のようなものがあります。
特徴としては、痛みはありますが肩は上がることが多いです。
上腕二頭筋長頭腱炎の評価方法
上腕二頭筋長頭腱炎の評価方法としては次の二つがあります
それぞれ説明していきますね。
ヤーガソンテスト
①患者は肘を90°曲げ、手の平を上に向ける
②術者はこれに抵抗をかける
③肩関節の前方に痛みがあれば陽性
スピードテスト
①手のひらを上にして、肘を伸ばし体の前に出す
②術者は手首にストレスをかける
③肩前方に痛みがあれば陽性
上腕二頭筋長頭腱炎の治療法
それでは上腕二頭筋長頭腱炎の可能性が高い場合どのように治療していくのでしょうか?
まずは日常生活でなるべく肩に負担をかけないようにしていきます。
労働
まずは原因が重労働であれば肩に負担をかけないようにする必要があります。
肘を曲げた状態で重いものを持つと、上腕二頭筋に負担がかかります。
肘を伸ばした状態で持つようにしましょう。
寝方
寝方も重要です。
痛みがある方の肩を下にして寝ないようにしてください。
下にしてしまうと血管が圧迫され、血流が滞り栄養や酸素が行き届かなくなります。
老廃物もたまりやすくなり痛みが増加します。
運動
運動は炎症が落ち着いて痛みがなくなってから行うようにしましょう。
まずは筋力トレーニングよりもストレッチメインで行うのが良いです。
上腕二頭筋長頭腱のストレッチ
痛みが落ち着いてから行うようにしてください。
①肘を伸ばした状態で壁に手をつく
②肩の前方を伸ばすように体を捻る
上腕二頭筋長頭腱炎の筋トレ
痛みが治まってきたら筋トレも行なっていきます。
上腕二頭筋に直接負荷を掛けるより、肩甲骨周囲筋の筋トレをします。
①肘90°屈曲し、肩を内外に開閉する運動
②肩甲骨の内外転運動(肩甲骨を内側、外側に動かしましょう)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
上腕二頭筋長頭腱炎は加齢や重労働、スポーツなどで上腕二頭筋を使いすぎると起こります。
痛みがあるときは、基本安静にして痛みが落ち着いてからストレッチや筋トレを行います。
普段の生活で上腕二頭筋に負荷をかけないように肘を曲げて荷物を持ったり、寝るときに痛い方の肩を下にしないように気を付けましょう。
それではまた。
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