理学療法士はケアマネの資格を取得すべき?【実際に取得してみた感想】

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・理学療法士がケアマネの資格をとるメリットってあるのかな?
・給料は上がる?
・資格取得までのステップや研修内容が知りたいな

このような悩みを持つ方に向けて記事を書きました。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

この記事を読むとわかること

・理学療法士がケアマネを取得するメリット
・理学療法士とケアマネのダブルライセンスで給料は上がるのか
・資格取得までのステップや研修内容

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この記事を書いた人

2023.9ケアマネ資格取得
理学療法士8年目

僕は去年にケアマネの試験を受けて合格し、研修を得て、今年の9月にケアマネの資格を取得。

実際にケアマネを取得してみた感想は

「この資格は使える!」

この記事を読めば、理学療法士がケアマネを取得するメリットがわかるので、ケアマネの資格を取ろうと考えている方は参考になりますよ。

目次

ケアマネとは?

ケアマネは、利用者の生活をより良いものにするためにケアプランを作成したり、サービス事業者との調整をするスペシャリストです。

どんな仕事?

具体的には

  • ケアプランの作成
  • サービス事業者との調整
  • サービス担当者会議の開催
  • 利用者宅への訪問
  • 自宅内の環境調整
  • 提供票の作成

これ以外にもたくさんの業務があります。

実務研修でケアマネの仕事を見学させてもらいましたが、電話対応、書類業務、サービス事業者とのやりとりなど、多くの業務をこなしていました。

利用者の要介護度を認定する仕事もありますが、この辺は理学療法士なら得意分野です。

ケアマネ取得までの流れ

僕の時はこんな感じでした。

  • 2022.6月に受験申し込み
  • 10月筆記テスト
  • 12月合格発表
  • 2023.4月研修開始
  • 7月実務研修
  • 9月研修終了

ざっと、ケアマネの資格を取得するのに1年半くらいかかるので、かなり労力がいります。

研修時間は87時間、実務研修は3日間。

研修はZOOMで月3〜4回、土日や平日も込みで行われるので週1回は仕事を休まなくてはいけません。

試験合格者には、今後の研修スケジュールが送付されるので、資格を取得する前に職場に休めるか確認した方がいいですよ。

理学療法士がケアマネを取得するメリット

理学療法士がケアマネを取得するメリットは以下6つ。

  • 転職や給与アップに有利
  • 他の理学療法士と差別化できる
  • キャリアアップに貢献
  • 上位のポジションやリーダーシップの役割を果たせる
  • さまざまなニーズを持つ人々に対して効果的な支援ができる
  • 患者からの信頼感が増す

詳しくみて行きましょう。

転職や給与アップに有利

ケアマネ資格を持っていると転職で有利になることがあります。

採用側からすると、

🧓「勉強熱心だし患者にも有益になるだろう」

👱「ケアマネの資格を持った理学療法士がいるって宣伝になるな」

介護分野に強い理学療法士がいると企業のイメージアップにもつながるし、権威性が増すからです。

実際にその分の手当てとして給料を上げている施設もあります。

他の理学療法士と差別化できる

理学療法士の人数は増加傾向で、将来的には飽和状態になると言われています。

日本理学療法士協会の統計によると令和5年度の理学療法士の数は213,735人、10年前は110,664人で約10万人増えています。

人数が多くなると他の理学療法士と差別化できず、転職や給料で不利になる可能性があります。

そういった面からもケアマネの資格は他の理学療法士と差別化でき、将来的に有利に働く可能性が高いです。

キャリアアップに貢献

例えば、独立して訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所を立ち上げ運営していく際に介護保険制度について詳しいと、運営しやすくなります。

もちろん、経営の視点も必要になってきますが、理学療法士とケアマネ両方の視点がある経営者であれば、運用しやすいのは間違いないでしょう。

上位のポジションやリーダーシップの役割を果たせる

ケアマネを取得することで、他業種との連携や会議などでの発言に重みが増して説得力のある意見が言えるようになります。

そうなると周りの評価も自然と上がっていくので、上位のポジションやリーダーシップを発揮できるようになりますよ。

周りの評価が上がれば、役職が上がり給料も増えて行きやすいでしょう。

さまざまなニーズを持つ人々に対して効果的な支援ができる

ケアマネを取得すると、患者のケアにおいて医療的なニーズだけでなく、社会的・心理的な側面も考慮した包括的なケアを提供できます。

これにより、患者の全体的な状態をより良く理解し、それに基づいて効果的なリハビリを提供できるでしょう。

患者からの信頼感が増す

ケアマネを取得すると、利用者や家族から介護保険制度についての相談や制度の仕組みについて聞かれることが増えました。

介護保険の仕組みや制度について詳しく説明できると、利用者や家族からの信頼を勝ち取ることができるので、その後のリハビリもやりやすくなります。

👨‍🦳「このリハビリの先生は丁寧に相談に乗ってくれたな〜」

こうやって信頼関係を築くと評価も高くなって、出世しやすいかも。

理学療法士がケアマネを取得するデメリット

取得まで時間がかかる

ケアマネの取得までには筆記試験の勉強プラスα、合格後には研修に87時間、実務研修に3日間必要です。

僕は2022.4月ごろから勉強を開始、2023.9月に研修を終了したので、ケアマネ取得までに1年半かかりました。

かなりの時間と労力を注いでやっと取得できた感じです。

研修はコロナの影響でZOOMで行いましたが、時間が延び1日に8時間以上研修が合った日は地獄でした。

「もうちょっとペース配分考えてくれよ」

多分全員がそう思ったでしょう。

このような事態もあり得るので、頭の片隅に入れておいてください。

必ず給料が上がるわけではない

ケアマネの資格を取ったからといって、必ず給料が上がるわけではありません。

施設や病院によって、資格に対する考え方が違うからです。

給料にすぐに反映させたいのであれば、最初からケアマネ手当のある施設や病院に転職するのがおすすめです。

理学療法士試験とケアマネ試験はどっちが難しい?

理学療法士とケアマネの合格率を見てみましょう。

まずは理学療法士の合格率から。

引用元:PT-OT-ST.NET

理学療法士の合格率は大体80%〜90%。

ケアマネの合格率はというと…

試験日受験者数合格者数合格率
令和元年41,0498,01819.5%
令和2年46,4158,20017.7%
令和3年54,29012,66223.3%
令和4年54,40610,32819.0%
令和5年56,49411,84421.0%
引用元:厚生労働省 介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等

近年は合格率が20%をきることも多いです。

理学療法士の試験と比べて、合格率がかなり低い。

実際に僕が試験を受けた感想としては、

「理学療法士の試験と同じくらいの難易度かな?」

です。

ぶっちゃけ理学療法士になる前の学生の時みたいに勉強すれば絶対合格できます。

僕の事業所と取引のあるケアマネのトップの人から聞いた話だと、

「毎年適当に試験を受けにくる人が多い」

「介護士が受けにくることが多いが、夜勤や激務で勉強時間が取れない」

この二つが重なって合格率が下がっているだけとのこと。

ケアマネの試験は勉強しないと受からないけど、勉強すれば合格できます。

コツコツ時間を見つけて勉強すれば合格できるので、頑張りましょう。

僕が試験合格までにやったこと

僕が本格的に試験勉強を始めたのは4月から。

やったことといえば

  1. 参考書、過去問を買う
  2. 過去問をひたすら解く
  3. わからないところは参考書で調べる
  4. 過去問7周終わらす
  5. それでも間違えるところは、YouTubeやネットで調べる

ただこれだけです。

『本当に理解していない』『間違えて覚えている』問題は何度やっても間違えるので、YouTubeやネットで調べていろんな角度から理解するようにしました。

条文など暗記しなければならないところは、YouTubeに想起暗記というものがあって取り入れたらすぐに覚えれましたよ。

参考書とかたくさん買わなくても、今はYouTubeやネットがあるので、過去問と参考書1冊ずつ購入すれば十分だと思います。

僕が使った参考書&過去問

まとめ:理学療法士とケアマネのダブルライセンスはメリットが大きい!

最後にまとめです。

結論、理学療法士がケアマネを取得するメリットはたくさんあるので、僕は資格を持つことに賛成です。

理学療法士がケアマネを取得するメリット6つ
  • 転職や給与アップに有利
  • 他の理学療法士と差別化できる
  • キャリアアップに貢献
  • 上位のポジションやリーダーシップの役割を果たせる
  • さまざまなニーズを持つ人々に対して効果的な支援ができる
  • 患者からの信頼感が増す

デメリットは

  • 取得まで時間がかかること
  • 確実に給料が上がるわけではないこと

理学療法士になった以上、ずっと勉強が必要なので、ケアマネの資格取得に時間がかかろうが関係ないと思います。

給料も上げたければ、自分で資格手当のある施設や病院に転職すれば済む話です。

自分の勤めている病院によっては、補助金を出してくれるところもあるので、一度調べて見るのもいいかもです。

これから長い理学療法士生活が待っています。

今後は、理学療法士の数も増え、差別化していかないと給料が増えない、転職できないということも考えられます。

ケアマネの知識は現場でも役に立つので、興味がある方はぜひケアマネの資格取得にチャレンジしてみてください。

僕が使った参考書&過去問
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この記事を書いた人

警察官から理学療法士に転職。転職・副業・投資の三刀流で収入UPに成功。理学療法士という少ない給料の中、稼ぐ力をさらにアップさせるために奮闘している。
質問やライター依頼は気楽にお問い合わせ、TwitterのDMからお願いします。
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