今回は株式投資研究の世界的権威ジェレミー・シーゲルさんが書いた『株式投資の未来』という本を要約してみました。
この本を読むことで長期投資家には以下のメリットがあります。
・長期投資に腰を据えて取り組む事ができるため、資産が増える
・暴落時に狼狽売りしなくなる
・配当再投資で資産が爆上がりする
私は3年近く米国株に投資してきました。
その間、コロナショックで資産が大きく減りましたがこの本を読んでいたおかげでコロナショック後に大きく資産を増やす事ができました。
しかしこの本は優良なのですが以下のような声もよく聞きます。
内容が難しくてよく分からない…
大学の教科書みたいで読む気になれない…
それは非常に勿体無いです。
この本の内容を知っていれば、資産を大きく増やすことができます。
『株式投資の未来』をわかりやすくまとめたのでぜひ読んでみてください。
【株式投資の未来】成長の罠とは?
成長っていいことじゃないの?罠ってどういうこと?
みんなが勘違いしている「成長の罠」
どういったものか詳しくみてみよう
成長率が低い銘柄の方がリターンが大きい
突然ですが問題です。
成長率が高い銘柄と低い銘柄どちらがリターンが大きい?
成長率が高い銘柄じゃないの?
残念!
君は成長の罠にはまっているね
答えは
成長率が低い銘柄の方がリターンが大きくなる
この本によると1950年〜2003年のデータを調べたところ成長率が低い銘柄の方がリターンが大きくなるという結果が得られたと言います
何故このような事が起きたのでしょうか?
理由は単純です。
新たなテーマに熱狂して、話題の銘柄に手を伸ばす投資家は、そのたびに、過大な値段を支払わされる
株式投資の未来:P6より
どういうことかというと
成長率の高い銘柄は人気であるがために株価が高くなりやすいです。
株価が上がるとさらに人気が高まり、さらに株価が上がり、投資家の期待リターン以上の成績を残すことが難しくなります。
これが成長の罠です。
成長率が高い銘柄は人気だから株価が上がり割高になりやすいんだね
成長率が高いからといってリターンも高くなるとは限らないんだね!
成長の罠、、、恐るべし!
【株式投資の未来】配当再投資の威力はすごい!
配当再投資ってした方がいいの?
その答えは次の決定的な事実を見ると一目瞭然だよ
1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。値上がり益が生み出した部分は3%に過ぎない
株式投資の未来:P144より引用
うわっ!
すごい差が付いたね
配当を再投資した場合の平均年率はインフレ調整ベースで7%、再投資しなかった場合は、同4.5%です。
配当再投資しなかった場合1/3以上目減りすることになります。
長期で運用すればするほど配当再投資の威力がすごいことになるね
配当再投資は下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセルになる
さっきの配当再投資の威力はすごかったね
そうだね。
でも配当再投資のメリットはまだあるよ
配当再投資は下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセルになるという意味について本書では次のように説明されています。
下落局面に再投資を通じて保有株を積み増す配当の働きを、わたしは「下落相場の安全装置」と呼んでいる。しかも、買い増した株式は、相場がいったん回復すれば、下落に対するクッションどころではない役割を果たす。保有株式が増すほど、将来のリターンが加速するからだ。つまり配当再投資は、下落局面でプロテクターとなり、株価がいったん上昇に転じれば、「リターンの加速装置」となる。
株式投資の未来:P161より
まだわかりずらいかな?
もう少し詳しく説明するね
株価が下落すると配当利回りは高くなります。
配当再投資することで保有株を余分に積み増せるので、これがポートフォリオの価値下落を受け止めるクッションとなります。
保有株を安く積み増せた分、株価が上昇に転じた際には大きなリターンを手にする事ができます。
今度は表で見てみましょう。
まずは株価下落から回復までの年数です。
株価下落率が高いほど、配当利回りが高いほどリターンが大きくなるため、元の株価までの回復年数が短くなっています。
次は株価回復後の年間リターンです。
株価下落率が高いほど、配当利回りが高いほど年間のリターンは大きくなります。
こうやってデータで見るとわかりやすいね
上昇相場のアクセルを踏むには株価下落という痛みを取らないといけないんだね
【株式投資の未来】株式の長期的リターンはどのくらい?
株式の長期的リターンはどのくらいか知ってる?
え?どれくらいだろう?
答えは次の章で発表!
株式の実質リターンは6.5%~7%!
この章を読むと腰を据えて株式に長期投資することができるよ
株式の長期的なリターンは以下の通りです。
株式の実質リターンは6.5%~7%
つまり10年で資産が65%~70%増加することになります。
株式以外の資産はどんな感じなの?
他の資産の推移もグラフで見てみよう
株式のリターンが群を抜いているね!
過去200年の間には恐慌、戦争、金融危機、テロ攻撃、金融スキャンダルなどさまざまな出来事がありましたが、株式のリターンは誰の目にも明らかな回復力を示しています。
特に注目すべきは
株式の平均リターンはどの時期にも一貫して年率6.5%~7%のレンジを維持している
というところです。
つまり史上最悪の暴落から大恐慌へとつながる時期にも、米国経済がインフレにあえいだ第二次世界大戦直後にも、株式の実質リターンは6.5%~7%のレンジを維持してきたということです。
株式の他にこれに近い一貫性を示した資産はないね
このデータを知っていれば長期で腰を据えて株式投資をする事ができるね
【株式投資の未来】株式リターンの平均回帰性
平均回帰性?なんじゃそれ?
長期で見れば株式のリスクは軽減される
前回株式のリターンの凄さについて説明したけど今回はリスクも少ないよってことを説明するね
株式リターンの平均回帰性と言われると意味がわかりませんが要はこういう事です。
長期で見れば株式のリスクは軽減される
こちらのグラフをご覧ください。
グラフを見ると保有期間が1年の場合は株式のリスクは18%と飛び抜けて悪いですが、30年保有するとリスクは2%と長期国債や短期国際よりリスクが低くなっています。
なんでこんな事が起きるの?
理由は次の通り
・インフレ率の変動があるから
インフレとは物の値段がどんどん上がっていく事だよ
国債は国が個人から借金をして利息を払うことで成立しています。
インフレによって物の値段が上がっても利息が上がることはありません。
むしろインフレにより実質的価値が落ちます。
しかし株式の場合、会社が持っている設備や備品や土地などの価値がインフレ率と連動して上昇します。
世界はインフレの歴史だから株式の価値がどんどん上がっているんだね
【株式投資の未来】要約!長期投資家におすすめの本まとめ
最後にまとめです。
株式投資研究の世界的権威ジェレミー・シーゲルさんが書いた『株式投資の未来』という本を読むことで以下のメリットが得られます。
・長期投資に腰を据えて取り組む事ができるため、資産が増える
・暴落時に狼狽売りしなくなる
・配当再投資で資産が爆上がりする
長期で株式投資に取り組む方はぜひ読んで欲しい本になります。
私と一緒に長期間腰を据えて株式投資に取り組みましょう。
その他の長期投資の勉強におすすめの本は下記の記事で紹介しているよ
以上、参考になれば幸いです。
何かわからないことや疑問があればコメントやTwitterのDMで連絡もらえたら嬉しいです。
日本の高配当株投資の始め方は下記の記事を参考にしてね
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