みなさんこんにちは。
前回は警察学校偏①ということで、警察学校に入ったところで終わりました。
今回はその続きです。
わたしのクラスは40人ほどでそのうち女性は3人でした。
大体全部で7クラスあったと思います。
総員280人ですね。
僕が辞めるころにはクラスの人数は20人切っていました(笑)
一つのクラスに教官、副教官、指導員の三人がいます。
教官、副教官は学校でいう担任の先生みたいな役割で、指導員は普段の生活全般の指導やサポートといった役割みたいです。
まず最初のオリエンテーションで総代というクラスのリーダーを決めました。
決めるときは志願制です。
しかし、だれもそんなものやりたいという人なんていません。
みんな黙って下を向いて、重苦しい空気が教室内に充満していきました。
教官「お前ら、、、ほんとうにくずだのう。本当に警察官になりたくて入ってきたのか?」
教壇から鋭い眼球で教室を見渡しながら、どすの効いた低い声でそう言いました。
教官「なあ、お前答えろ。」
たまたま教官の目に入ったらしい一人の生徒に問いかけました。
A君「はい、警察官になりたくて入りました。」
教官「じゃあ、総代くらいやれや、なんでやらん?」
A君「えっと、、、まだやれる自信がありません。」
教官「じゃあ、辞めろ、今すぐ。辞表書いてやるから。」
そういうと、本当に辞表届を持ってきてサインして、A君に渡しました。
A君「いえ、辞めたくありません」
教官「お前はやめたくないかもしれんが、お前みたいな奴はここにはいらんのや。早くサインして辞めろ」
A君「、、、」
教官「黙っていればそのままうやむやになって終わると思うなよ。小学生じゃないんだ。なあ?」
教官はA君に詰め寄り、早く辞表届にサインをするように強制してきます。
A君は早くも涙目になりどうしていいかわからないといった状態でした。
ほんとに地獄の時間でした。
そんなとき、一人の救世主が現れました。
「教官!自分に総代をやらせてください!」
1人の生徒が手を上げ、そう言いました。
教室の緊張した空気が一気に和らぎました。
教官「ほんとにやれるのか?」
生徒「はい、やれます!」
教官「よし、それなら今日からお前が総代だ。きつくなっても逃げ出すなよ」
生徒「はい!」
あとから話を聞くと、その方は30歳で、家庭持ちということでした。
自分が一番年上だろうからなんとかしなければと思って志願してくれたみたいです。
なんと正義感がある男前な人なんだろうとマジで惚れそうになりました。
さて、いよいよ警察官としての生活がスタートしましたが初日からこんなに辛いなんて今後やっていけるのか不安になりました。
しかし今日の話はまだまだ序の口です。
今後はもっとひどい話などありますのでまた紹介していきますね。
ちなみに次の日にはすでにA君の姿はありませんでした。
まるで初めからいなかったかのように、部屋はきれいに片づけられ、机の上にはロッカーのカギだけが悲しそうにぽつんと置かれていたそうです。
おそろしやおそろしや。
それでは、続きはまた今度。
それではまた。
こちらは警察学校の様子がリアルに描かれているので雰囲気を味わいたい方はぜひ観てみてください♪
『教場』おすすめです(*’▽’)
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