みなさんこんにちは、しま理学療法士です。
前回は採用試験の話をしましたね。
今回はその続きで警察学校に入校してからの話をします。
ついに警察学校に入校!
20XX年、4/1の朝、ついにこの日を迎えることに。
入校日!
前日の夜は期待と不安が入り混じり中々寝付けませんでした。
入校日はスーツを着用とのことでしたので、スーツに着替え、鏡の前で身だしなみチェック。
前日に美容院に行き、短髪にしておいたので、『教場』に出てくる、工藤阿須加のように凛々しい感じになり大満足。
よし、完璧だ。これから俺の長い警察官人生が幕を開ける。6か月後、立派になって帰ってくるぜ。
そう思いながら実家を出ていきました。
大卒なのでこれから6か月間、寮生活が待っています。
ちなみに高卒の人は10ヶ月の寮生活が必要です。
着替えや下着など必要な荷物は事前に警察学校に送ってあるので、持っていくのは書類だけ入ったスーツカバンのみです。
家族に別れを告げ、案内にあった集合場所まで電車に乗り向かいました。
集合場所につくと短髪のガタイのいい輩たちが大勢集まっており、異様な雰囲気です。
見渡す限り、超体育会系のゴリゴリ系ばかり。
少数派ですが、眼鏡をかけた頭のよさそうな方々や女性もいました。
いよいよバスに乗り警察学校へ
しばらく待っていると、優しそうなおじさんがやってきて
「これから、バスに乗って警察学校まで向かいますのでついてきてください~」
ゴリゴリの鬼教官みたいな人が来るのをイメージしていたのでホッとしました。
バスに乗り込み、奥から順番に座っていきます。
私の隣に座ったのは、細マッチョの爽やかイケメン(以後田中と呼ぶ)。
軽く会釈して田中が話しかけてくれました。
「案内の人、優しそうで良かったですね。もっと怖い人が来るのかと思ってました。」
「僕もそう思ってましたよ、よかったです」
そんな感じで、部活は何をやっていたとか、どこの大学だとか、出身はどこかなど終始リラックスしながら会話を楽しんでいました。
他のみんなもそんな感じに会話をしながら、時々笑い声も聞こえて和やかな雰囲気です。
警察学校って怖いイメージがあったけど、こんな感じならうまくやっていけそうだなーいい人も多そうだし。
そう思いながらバスに乗って30分ほど経過。
どんどん山の上の方に上っていき、町から離れ人気が少なくなってきました。
すると突如、コンクリートで囲まれた大きな建物が目の前に出現。
見た目は大きな刑務所にそっくりです。
大型バスが3台くらいいっぺんに入れるくらい広い門があり、そこに眼鏡をかけた警察官が二人棒を持って立っています。
バスが近づくと警察官が敬礼をし、きびきびした動きで門を開けてくれました。
ちらっとその警察官の顔を見ると、バスに乗った私たちに眼鏡の奥から憐れむような視線を投げかけているように感じました。
漠然とした不安を感じながらも、バスは建物の中に入っていきます。
鬼教官と初対面!
中に入ると、オレンジのジャージ?を来た怖そうな若い人たちが10人ほど立っており、警察官の制服を着たこれまた怖そうなおじさん5人ほどがパイプ椅子に座っていました。
その人たちの前にバスが止まり、ドアがプシューと開きました。
ここから地獄の始まりです。
「何ぼーと座っとるじゃボケっ!さっさと降りてこいや!」
いきなり怒鳴りつけながら、オレンジのジャージを着た怖そうなお兄さんたちがバスに乗り込んできて、私たちをバスから引きずり出しました。
まるで、いきなりテロリストにバスジャックされたような気分です。
みんな、さっきまでの和気あいあいとした和やかな雰囲気がぶち壊され、いったい何が起こっているのか理解できないという顔をしていました。
その間、いたるところで怒号が…
「さっさと、こっちに並べ!ぐずぐずするな!」
「遅いんじゃボケっ!」
「お前はこっちだろ!自分の番号の教官のところに行け!」
みんなおろおろしながら、言われるがままバスから降ろされていました。
どうやらパイプ椅子に座った制服を着たおじさんが教官らしく、オレンジの服を着た人は指導員と呼ばれる、私たちを指導する係のようです。
教官の前に番号が書いてある旗がおいてありました。
バスに乗る前にもらった紙に番号が書いてあったのですが、その番号の教官の前に並べということらしいです。
自分の番号が書いてある教官の前まで行くと、身だしなみのチェックが始まりました。
教官は全くの無表情で私の全身をじっくり眺め、
「後ろ」
ぼそりとつぶやきました。
聞き取れなかったのでそのまま立っていたら指導員に
「さっさと後ろを向け!」
と怒鳴られました。
「前」
また教官がぼそりとつぶやき、今度は何とか聞き取ることができて前を向きました。
「ネクタイが曲がっているな、戻れ」
ネクタイが曲がっていたようで、並んでいる列の最後尾まで戻されました。
いったい何が起こっているんだ??
ほんとにいきなりすぎて今何が起こっているのか理解できず、言われるがまま指示に従うしかありません。
寮の中へ
どうにか身だしなみチェックを終えると、今度は警察学校に送った下着などが入った自分の衣装ケースを持たされ、
「ついてこい」
と指導員の案内のもと同じ番号のグループの人と一緒に寮の方まで歩かされました。
寮につくと自分の名前が書いてある部屋に衣装ケースを置くように言われました。
部屋と言っても、6人部屋でカーテンで仕切られているだけの空間です。
1人3畳ほどのスペースしかなく、ベッドと机と椅子とロッカーが置いてあり、衣装ケースを置くとスペースはほとんどありません。
衣装ケースを置いた後は2列に並ばされ長い廊下を歩き、黒板が前にある大きな教室まで連れていかれました。
オリエンテーション
教室に着くと、さまざまな書類を書かされました。
さっきの出来事が衝撃的過ぎて頭から離れず、何の書類か全く覚えていません。
そのあと、自己紹介などのオリエンテーションが始まり寮での生活の流れや注意点など細かく説明されました。
覚えることが多すぎて頭がパンクしそうです。
その時、言われたのが「必ずメモを取れ」ということでした。
のちのち、このメモを取るということが警察学校生活を円滑に送るための重要なツールとなるということに私はまだ気づいていません。
私のクラスは40人ほどで、女性は3人いました。
女性のうち1人は、いかにも体育会系のなでしこジャパンにいそうな感じでした。
残り二人は小さめのかわいらしい感じで、学級委員長にいそうなハキハキしたタイプと文系にいそうな真面目な眼鏡女子です。
後からわかりますが、この女性警察官の3人の能力の高さには驚かされることになります。
さて少し話が長くなってきたので、今日はこの辺で終わりたいと思います。
続きはこちらから
それではまた。
こちらは警察学校の様子がリアルに描かれているので雰囲気を味わいたい方はぜひ観てみてください♪
『教場』おすすめです(*’▽’)
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