【現役理学療法士が超簡単に解説!】短下肢装具の目的は?どんな人が使うの?

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今回は短下肢装具についてお話します。

装具と聞くと脳卒中片麻痺患者の方が使ってリハビリをしているイメージがあるのではないでしょうか?

でも長下肢装具とか短下肢装具金属支柱式とかプラスチック式とか色々な種類があってよくわかりませんよね?

そこで今回は短下肢装具に絞って解説してみたいと思います。

この記事を読むことで以下のことがわかります。

・短下肢装具とは
・短下肢装具の目的
・短下肢装具の種類
・短下肢装具はどんな人が使うか

わかりやすく説明しますのでぜひ読んでいってください。

目次

短下肢装具とは

まず短下肢装具とはなんぞやということですが、その名の通り下肢の装具で膝から下の短い部分を補助するものです。

短下肢装具の目的

短下肢装具を付ける目的とはなんでしょうか?

大きく分けると二つあります。

短下肢装具の目的

・足首を固定することで歩行効率を上げる
・足部の変形を修正する

足首を固定することで歩行効率を上げる

足首の運動を制限することで膝折れがなくなったり、反張膝といって膝が過伸展することを防いでくれ、歩きやすくなります。

足部の変形を矯正する

痙性といって足首が突っ張って爪先が下に向いてしまっている足を見た事ありますか?

そのような足首を尖足と言います。

この尖足を通常の足首の角度に戻した状態で固定することが出来ます。

そうすることで尖足が進行することを防ぐことができます。

短下肢装具の種類

短下肢装具の種類はたくさんあって、どれを選択するかは理学療法士や装具士の方と相談して決めます。

主に、金属支柱式とプラスチック式の2種類に分類されます。

短下肢装具の種類

・金属支柱式短下肢装具
・プラスチック式短下肢装具

金属支柱式のメリット・デメリット

金属支柱式とは金属でできた装具です。

装具の両端や片側に金属の支柱がついています。

メリットとしては

・強度が強く破損しにくい
・変形矯正に有利
・痙性が強くても足部の保持が可能
・修正、修理、部品交換が容易
・通気性が良い

デメリットとしては

・重い
・着脱がしにくい
・外観が悪い(いかにも装具)

プラスチック式のメリット・デメリット

プラスチック式とはプラスチックでできた装具です。

多くは後面支柱でシューホーンブレースと呼ばれることが多いです。

メリットとしては

・軽量
・外観が良い
・着脱しやすい

デメリットとしては

・調整が難しい(背屈角度を変えたり、たわみを硬くするなど)
・内反足や内返しの制御が不十分
・生理的な足関節の運動軸とズレる

などがあげられます。

短下肢装具はどんな人が使うの?

主に脳血管疾患の患者様で、足関節や足部異常運動筋力低下変形痛みがある人に使われます。

リハビリでは早期から立位、歩行訓練を行い、下肢の筋力増強を行っていきます。

急性期では体幹~股関節周囲の筋力低下も著明なため、長下肢装具を着用することが多いですが、回復期で麻痺が改善し、股関節の動きが出来るようになってくると短下肢装具に移行します。

短下肢装具を着用することで、足関節や足部に変形や筋力低下があっても効率的な歩行を行うことが出来るようになります。

例えば膝の筋肉が弱いと膝がガクッと折れてしまい、上手く歩くことが出来ません。

そこで装具により足首の背屈角度を制動し膝が前に行くことを防ぐことで、膝折れしなくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

何となくでも短下肢装具というものが理解できたでしょうか?

皆さんの疑問が少しでも解消されたら嬉しいです。

しま理学療法士

もっと詳しく知りたいという方はこちらの本がわかりやすくておすすめだよ

それではまた。

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この記事を書いた人

警察官から理学療法士に転職。転職・副業・投資の三刀流で収入UPに成功。理学療法士という少ない給料の中、稼ぐ力をさらにアップさせるために奮闘している。
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